IFO景況感指数

IFO景況感指数

6月のドイツIFO景況感指数は、前月の105.7から106.8に上昇し、15年以上ぶりの高水準となった。

強い。たしかに欧州の景気は強い。ただし、強いのは米国や新興国などの世界景気が強いからで、欧州の内需はそれほどでもない。建設などはここ何年、何十年も前年比割れが続いている。個人消費もいまいちだ。

今回の景況感の上昇はW杯効果も多分に含まれているだろう。来年にはVAT税率の3%引き上げが予定されている。通貨ユーロの長期的な見通しは強気だが、1ユーロ146円という足元の水準は多少行き過ぎている気がする。