2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

米国の住宅動向2

米国の住宅動向2昨日は、米国の住宅価格の伸び率と消費の伸び率はリンクしており、足元の住宅市場が懸念されることを指摘したが、目先はやや警戒的に見ておいたほうがよいという、もうひとつの証拠が直近の住宅サーベイだ。50が良し悪しの分岐点だが、現在…

米国の住宅動向

米国の住宅動向米国の住宅市場が懸念されている。なぜなら、ここ数年、住宅価格の上昇により消費が伸びるという構図があったからだ。右図を見ると明らかなように、住宅価格の伸び率と消費の伸び率はリンクしている。足元で住宅価格は前年比若干のプラスであ…

靖国参拝

靖国参拝小泉首相が靖国神社を参拝した。外人投資家にとっては既に織り込み済みであり、為替マーケットでの反応も限定的であった。小泉首相はもはや去り行く首相で、今後の焦点は次期首相の脇を固めるブレインの顔ぶれだ。次期首相は小泉さんのように米国と…

ユーロ圏GDP

ユーロ圏GDP4−6月期のユーロ圏GDPは前期比+0.9%と、2000年第2四半期以来となる6年ぶりの高い伸びを示した。マーケット予想の+0.7%も上回った。これを受けてユーロが買われている。確かにユーロ圏は循環的な経済成長局面にあり、足元の…

短期的にはバブル

短期的にはバブル米国の7月の小売売上高が前月比+1.4%と事前のマーケット予想(+1.4%)を上回った。確かに強かったが、そのほとんどが猛暑による押し上げ効果だ。住宅の資産効果を通じて、米国の可処分所得の伸びは着実に低下している。また、この結果…

GDP

GDP日本の4—6月期実質GDPは前期比+0.2%と予想を下回る低成長となった。日銀は設備投資の過熱を表向きの理由に利上げ姿勢を見せているが、本当は利上げありきで、その理由としていま最も強い経済指標である設備投資にフォーカスしている。年末にかけてはさす…

テロ未遂

テロ未遂イギリスで、米国行きの航空機を爆破しようとしたテロの疑いで15人以上の容疑者が逮捕された。当局によれば、容疑者らは、爆弾を手荷物として機内に持ち込み、爆発させようとしていた。英国・米国はこれを受け、警戒レベルを大幅に引き上げた。こ…

海外注目指標と日本の機械受注

海外注目指標と日本の機械受注注目の海外2大イベントの結果が出た。昨日の指摘通り米国では利上げなし&若干のドル強含みだった。英インフレレポートも予想どおりややタカ派だった。インフレを抑えるには若干の追加利上げが必要とのこと。ただ、マーケット…

米FOMCと英インフレレポート

米FOMCと英インフレレポート今夜の2大イベントは米FOMCと英インフレレポートだ。米国では今回は利上げはないだろう。ただし、声明文には今後の利上げも辞さないとの意志を示すだろう。コンセンサス通りだが、これを受けてドルはやや強含むのではないか。英…

8月円高 その2

8月円高 その2昨日の続きで8月円高について。8月円高は経済的な合理性がほとんどないと述べたが、少しはある。8月は①盆休みを前に日本の輸出企業のドル売りヘッジが活発化する。②米国債の償還・利払いが多い。 という特徴がある。①については、結構怪し…

8月円高

8月円高トリビア的なネタだが、98年から05年まで8年連続で8月は円高となっている。経済的な合理性はあまりないように思うが多少注意が必要か。ちなみに8月1日は114.58円なので、これ以上の円安水準でのドル買いは控えるべきだろう。みんなの思惑は?

米雇用統計

米雇用統計米国の7月の雇用統計が発表された。非農業部門雇用者数の伸びが11.3万人、失業率が4.8%と比較的弱い内容だったことで、利上げ打ち止め観測が強まった。これを受けて、米債は恐ろしく買われ、ドルは売られた。ただし、雇用者の伸びが11.3万人とい…

英・欧利上げ

英・欧利上げ欧州のの政策金利が3%に引き上げられ、英国の政策金利が4.75%に引き上げられた。欧州の利上げは予定どおりだったが、英国の利上げはサプライズだ。これを受けてポンド相場が上昇している。以前にも指摘したとおり、英国は世界経済の循環サイクル…

オーストラリア利上げ

オーストラリア利上げオーストラリアの政策金利が6%に引き上げられた。また、同時に発表された声明文が追加利上げを示唆していた。オーストラリアでは、世界的な金価格の上昇や住宅市場の好調により、景気はかなり良い。しかもインフレ率が高水準で推移し…

米国経済の見方

米国経済の見方この1ヶ月ほど、巷では米国経済の減速がテーマになっている。特に目立つのが住宅市場の軟化、それにつられて個人消費が減速していると見られている。間違ってはいないが、ここ数年の米国は、消費>雇用所得という構図が続いてきた。つまり稼い…