8月円高 その2

8月円高 その2

昨日の続きで8月円高について。8月円高は経済的な合理性がほとんどないと述べたが、少しはある。

8月は①盆休みを前に日本の輸出企業のドル売りヘッジが活発化する。②米国債の償還・利払いが多い。 という特徴がある。①については、結構怪しい。②については、それなりに説得力はある。通常の月は、米国債の償還・利払い合わせて、400億ドル弱だが、2・5・8・11月については、ここ数年800億ドルを超えている。

これらの償還および利払いが円転されるというわけだが、それも状況によりけりだ。日米金利差が十分に大きい(2%以上)のときには、円転のインセンティブが働かず、ドルキャッシュのまま保有されるか債券へ再投資されることが多い。

現在の日米金利差は5%だ。したがって、強い円高圧力はないと思われる。

おかげさまで急上昇!!