短期的にはバブル

短期的にはバブル

米国の7月の小売売上高が前月比+1.4%と事前のマーケット予想(+1.4%)を上回った。確かに強かったが、そのほとんどが猛暑による押し上げ効果だ。住宅の資産効果を通じて、米国の可処分所得の伸びは着実に低下している。また、この結果を受けて、FF金先でみる来月の利上げの確率が50%弱まで上昇した。

足元の外貨は円に対して相当強気だが、FXをしているものには笑いが止まらないだろう。ヘビーなFXインベスターなら、デイトレをしている人以外は大儲けしているはずだ。短期的にはちょっとバブっている感があるが、しばらくは手持ちの外貨ロングを継続したい。

FXのヒント

GDP

GDP

日本の4—6月期実質GDPは前期比+0.2%と予想を下回る低成長となった。日銀は設備投資の過熱を表向きの理由に利上げ姿勢を見せているが、本当は利上げありきで、その理由としていま最も強い経済指標である設備投資にフォーカスしている。年末にかけてはさすがに設備投資も鈍化し、
やっぱりCPIが大切だという流れになるだろう。

とすると、利上げの程度はしれている。やっぱりしばらくは海外との大きな金利は縮小しない。

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テロ未遂

テロ未遂

イギリスで、米国行きの航空機を爆破しようとしたテロの疑いで15人以上の容疑者が逮捕された。当局によれば、容疑者らは、爆弾を手荷物として機内に持ち込み、爆発させようとしていた。英国・米国はこれを受け、警戒レベルを大幅に引き上げた。

これを受けてドル、ポンドを中心に円高となっている。ただし、去年の英列車テロの時もそうであったように、この手の円高は一時的だ。不謹慎ではあるが、デイトレーダーおよびウィークリートレーダーには絶好の押し目買いチャンスだろう。

FXの猛者たち

海外注目指標と日本の機械受注

海外注目指標と日本の機械受注

注目の海外2大イベントの結果が出た。

昨日の指摘通り米国では利上げなし&若干のドル強含みだった。英インフレレポートも予想どおりややタカ派だった。インフレを抑えるには若干の追加利上げが必要とのこと。ただ、マーケットでは、利食い売りの玉と今までのショートカバーがぶつかりあって、ポンドは膠着している。残念ながらボラの高い展開とはならなかった。

今日は日本の機械受注が発表された。6月機械受注統計は前月比+8.5%増、相当ハイレベルな伸びだ。これだれ設備投資が強くてもほとんど円高にならないのは、毎回指摘しているとおり、海外との金利差が大きいからだ。

私が思うに、この国は金利が低すぎる。異常だ。金利が高すぎるのも問題だが、金利が低すぎると損をするのは国民だ。この損をどこかで取り戻さないと割りに合わない。

金利の損は低金利の仕組みを逆手にとったFXのスワップでまかなうのが一番だと思う。

そのために、少しでも興味のある人は、当サイトのコメントや左記の「オススメの本」、また、下記のサイトで勉強してFXをはじめてほしい。低金利を嘆くだけでなく、気づかないところで損を被らない工夫も必要だと思う。

FXのはじめ方

米FOMCと英インフレレポート

FOMCと英インフレレポート

今夜の2大イベントは米FOMCと英インフレレポートだ。

米国では今回は利上げはないだろう。ただし、声明文には今後の利上げも辞さないとの意志を示すだろう。コンセンサス通りだが、これを受けてドルはやや強含むのではないか。

英国ではインフレレポートが発表され、先週の突然の利上げの真意が示唆される。ややタカ派的な内容だと思われるが、マーケットでは相当織り込んでおり、利食いの好機とばかりにポンドが調整する可能性もある。逆に、トレンド決定とさらなるポンド高が見られるかもしれない。いずれにしてもボラティリティが高そうだ。

マーケット参加者の思惑をチェック

8月円高 その2

8月円高 その2

昨日の続きで8月円高について。8月円高は経済的な合理性がほとんどないと述べたが、少しはある。

8月は①盆休みを前に日本の輸出企業のドル売りヘッジが活発化する。②米国債の償還・利払いが多い。 という特徴がある。①については、結構怪しい。②については、それなりに説得力はある。通常の月は、米国債の償還・利払い合わせて、400億ドル弱だが、2・5・8・11月については、ここ数年800億ドルを超えている。

これらの償還および利払いが円転されるというわけだが、それも状況によりけりだ。日米金利差が十分に大きい(2%以上)のときには、円転のインセンティブが働かず、ドルキャッシュのまま保有されるか債券へ再投資されることが多い。

現在の日米金利差は5%だ。したがって、強い円高圧力はないと思われる。

おかげさまで急上昇!!

8月円高

8月円高

トリビア的なネタだが、98年から05年まで8年連続で8月は円高となっている。経済的な合理性はあまりないように思うが多少注意が必要か。ちなみに8月1日は114.58円なので、これ以上の円安水準でのドル買いは控えるべきだろう。

みんなの思惑は?