ベージュブック

ベージュブック

米国の地区連銀が持ち回りで全米の経済の状況を報告するベージュブックが発表された。全体的に景気減速が見られるとのことだ。特に消費の減速がやや鮮明になってきた。米国のGDPの7割は消費である。消費が減速することは、ほぼイコールGDP成長率の鈍化である。明日発表になる4−6月期のGDPは前期比年率で3%程度だと思うが、7-9月期はもう少し低めだろう。ちなみにこのベージュブックは、金融政策の判断材料にされる重要なものだ。

ベージュブックを受けて、利上げ休止観測が高まり、ドルが売られている。そこそこ勢いがありそうだ。ただ、日米で政策金利差が5%あるので、円高モメンタムが止まれば、ややドル高気味に推移するだろう。こういう状況では短期的に強い円高見通しがないと円が買いづらい。なぜなら、ドル円相場が動かないなら、金利の高い米国に資金を置いておくほうが得だからだ。


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