日銀総裁発言と誤訳

日銀総裁発言と誤訳

今日の午後、福井日銀総裁が「早めに小刻みにゆっくりと金利調整していく」という旨の発言をしたことで一時的に円高が進んだ、ということになっている。ただし、今回の発言に驚いたのは、本邦機関投資家ではなく、海外の機関投資家である。

今回の福井さんの発言では、為替について触れていないが、某金融情報ベンダーの海外向けの英訳文において「日本の金利上昇により円高になってもかまわない」というようなことを福井さんが言ったことになっていた。さすがに外人は驚いたようだ。

この手の話はよくあることである。金融情報ベンダーの即訳であるから、恣意的に間違えたわけではなかろうが、仕掛け待ちのヘッジファンドが喜びそうなガゼネタがたまに流され、一時的にマーケットが動くものの、追随する動きが止まったところで戻るといったパターンも多い。

今日は為替証拠金のデイトレーダーにとっては、多少腕前が試される一日だった。