雇用統計が下ブレた!!

雇用統計が下ブレた!!

いよいよ米国経済の減速が来たようだ。先ほど米国の雇用統計が発表された。注目された6月の非農業部門雇用者数の前月比は12万1000人の増加だった。3日前にADPという民間の会社が30万人を超えると試算したが、大はずれだ。ひそかな期待が大きかったからか、為替マーケットではドルだけならず、カナダドル、ユーロ、ポンド等で円高が進んでいる。

通常であれば雇用は景気の遅行指標なので、他の指標が悪化してから雇用も悪化するものだが、住宅市場の軟化やコスト増で企業側が新規雇用に慎重になっているのであろう。

この雇用統計だけはエコノミスト泣かせな指標だ。前月のハードデータの中で一番早く発表されるため、マーケットでは最も注目される指標であるにもかかわらず、単月の数値を的中させるのはほぼ不可能だ。

ただ、これで米国の雇用のトレンドがはっきりしてきた。ここ数ヶ月で雇用統計は、はっきりと鈍化傾向を示した。しばらくは特に、世界経済の好調の恩恵を最も受けてきたカナダドルの買いは控えたほうがいいかもしれない。

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